石蕗の花(つわ) ・ 紅葉山公園小菊 ・ 泡吹の実(あわぶき)


■石蕗の花(つわのはな) 駿河臨済寺

石蕗の花(つわ) 臨済寺 161126撮影
石蕗の花(つわ) 臨済寺 161126撮影

 

●石蕗の花(つわ)

 

 

晩秋から初冬にかけて、光沢のある濃い緑の丸く大きな葉の間から長く伸びた花茎の先に、鮮やかな黄金色の花が次々と咲きます。古くから食用や観賞用で親しまれてきた花です。

 

花の名は、葉がフキ(蕗)の葉に似て、葉につやのあることからのツヤハブキ(艶葉蕗)が転訛したという説や、葉が厚いことからのアツハブキ(厚葉蕗)が転訛したという説などがあります。漢字の石蕗は、海岸や海辺の林などの岩や崖の間に自生していることからきています。

 

花言葉「愛よよみがえれ」は、日当たりの悪い庭や生垣の下でも、黄色い花のひときわ目立つ美しさにたとえたものです。また、「困難に負けない」は、海岸近くの岩場の厳しい環境に耐え、日陰でもつやつやとした葉が美しく、他の花の少なくなる頃に大きな黄色の花を咲かせることからつけられたようです。

 





■家康公ゆかりの、紅葉山公園の小菊

駿河紅葉山公園の小菊 161126撮影 
駿河紅葉山公園の小菊 161126撮影 

 

●家康公ゆかりの紅葉山公園の黄色の小菊

 

 

春のサクラに対して日本の秋を象徴する花、キク。

 

鎌倉時代、後鳥羽上皇がキクの花の意匠を好み、菊紋を天皇家の家紋にしました。漢字の「菊」のもとになるのは「窮まる(きわまる)」で、「一年の最後に咲く花」ということに由来するといわれます。

 

キク全般の花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」

 





■泡吹の実(あわぶき)

泡吹の実(あわぶき) 散策路 161118撮影
泡吹の実(あわぶき) 散策路 161118撮影

 

●泡吹の実(あわぶき)

 

 

本州から四国・九州、それに朝鮮半島や中国に分布しています。山地の沢沿いや林縁に生え、高さは10mほどになります。葉は大きくて互生します。裏面には褐色の毛が生えています。

 

6月から7月ごろ、円錐花序をつけて、淡い黄白色の花を咲かせます。秋には果実が赤く熟します。

 

名前の由来は、燃やすと切り口から泡を吹くことからだそうです。