クヌギの花 ・ スモモの花
●クヌギの花
クヌギは青森県を除く本州、四国、九州及び沖縄に自生するブナ科の落葉高木です。日本に限らずアジア東北部~ヒマラヤの山地や丘陵に分布するが日本では身近な雑木林に多いです。
本種の果実(ドングリ)は縄文時代から食用され、「国の木」が語源とされるほど日本人には馴染みが深く、古事記や万葉集にもその名が登場します。漢字表記は椢、橡、椚、椡、栩、櫪、櫟、檞など多数。
ソメイヨシノが咲く頃、ミズナラと似たような花を咲かせ、開花中に新葉を展開させます。花には雌雄あり、雌花は新枝の上部にある葉の脇にひっそりと咲き、目立たちません。
雄花は長さ10センチほどの紐状。新枝の下部に垂れ下がり、多少の風でも花粉を飛ばすため、辺りが黄色くなる。また花自体もほどなく落下し、地面を黄色(薄茶色)に覆いつくします。
●スモモの実・ニッポンスモモ(日本季)
スモモの花は同じバラ科の梅や桜、モモの花に似ていますが、花柄や咲き方に違いがあります。スモモの花柄は梅や桃に比べて長く、花芽1節につき3~5個、花びらが丸いのが特徴です。
「スモモ」という名前の由来は、「果実がモモに似ていること」と「酸味が強く酸っぱいこと」から「酸っぱいモモ」→「スモモ」と呼ばれるようになったというのが有力な説なようです。
開花は3月下旬頃~4月中旬。
スモモの花言葉は「忠実」「貞節」「独立」「疑惑」「甘い生活」「誤解」「困難」です。