白だもの新葉 ・ チェリーセージ
●白だもの新葉(シロダモのしんよう)
低地~山地の照葉樹林でみられる高さ10mになる常緑高木です。若い枝には黄褐色の毛がはえます。葉は互生する単葉で、枝先に車輪状に集まってつき、長さ8~18cm、幅4~8cmの長楕円形で全縁です。
葉の表面には光沢があって3本の脈が目立ち、裏面は灰白色です。
若い葉では両面とも帯白色~黄褐色の絹毛で覆われているため、新葉が開くときは遠目にもよくわかります。
葉柄は長さ2~3cmで、雌雄異株です。雄花、雌花とも葉腋に出る球状の散形花序につき、淡い黄褐色です。
果実は長さ1.2~1.5cmの楕円形で翌年の秋に赤く熟すので、花と果実が同時に見られます。
花・実の季節は10~11月。
●チェリーセージ
チェリーセージは、鮮やかな赤い花がかわいらしいハーブです。春から秋までによく枝を伸ばし、枝分かれした茎先や葉の脇から舌のような形をした鮮やかな真紅の花を穂状に咲かせます。
全体的に自然な雰囲気を持ち、1度に咲く花数が少ないので、控えめな印象を与えます。草丈は0.5~1.5mほどになり、大きく育つとこんもりと茂ります。ハーブとして利用されるほか、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンにもよく植えられています。
花言葉の「燃ゆる思い」は、花色が、燃えるような真紅色をしていることに由来しています。また、賢いや賢人といった意味を持つ「sage」と同じつづりであることから、「知恵」という花言葉が付けられました。
開花時期は、5~11月。