雪の下(ゆきのした) ・ 虫取り撫子(むしとりなでしこ)
●雪の下(ゆきのした)
雪が積もっていてもその下に緑の葉を付ける生命力から名付けられたとされるユキノシタ。ユキノシタ科・ユキノシタ属に分類される常緑多年草です。
赤みを帯びた濃い緑色の葉っぱは、ハート型で丸みがあり、縁はギザギザしています。また、葉っぱの表面には、葉脈にそって白い斑が入ります。
春になると、20~50cmほど茎を伸ばし、紅や黄色の斑点がある白い花を咲かせます。花びらは5枚で、上の3枚が3mm、下の2枚は10mmほどの長さになる独特の花の形をしています。
花言葉は、「深い愛情」「博愛」。開花時期は、5~7月。
●虫取り撫子(むしとりなでしこ)
属名の学名「Silene(シレネ)」の由来には諸説あり、ギリシア神話の「Silenus(シーレーノス)」の名前にちなむとも言われています。
和名の「虫取り撫子(ムシトリナデシコ)」は、茎上部の節の下あたりから分泌した粘液に小さな虫がつくことに由来します。
花言葉の「罠」は、粘液に虫が捕らえられることに由来します。赤いムシトリナデシコの「青春の恋」は罠にかかることを、白いムシトリナデシコの「裏切り」はひきつけて捕らえることを表しているといわれます。
開花時期は、5~6月。初夏の花。
花色はピンク、赤、白。