馬酔木(あせび) ・ 雪柳(ゆきやなぎ) ・ トサミズキ
●馬酔木(あせび)
鈴のような白い花を、枝いっぱいに咲かせるアセビ。アセビとは、ツツジ科・アセビ属に分類される常緑性の低木です。葉や茎に含まれる有毒成分よって「足がしびれる」ことが変化して「アセビ」と名付けられました。アセビは株全体にアセトポキシンという有毒成分を含んでいます。葉っぱを食べた馬が酔っ払ったようにふらふらしてしまったことから、馬酔木と名付けられたようです。万葉集にアセビを題材とした和歌がいくつかあることから、奈良時代にはすでに栽培されていたとされます。
花言葉は、「犠牲」「献身」。
開花時期は、2~4月。
●雪柳(ゆきやなぎ)
枝いっぱいに小さな白い花を咲かせる雪柳。早春の3~5月、春を告げるように開花期を迎えます。一度咲くと、2~3週間の長い間花を楽しむことができます。名前から冬の花と思われがちですが、桜やチューリップとともに春の訪れを告げてくれる花の1つとなっています。その美しさから切り花としても古くから親しまれてきました。
小さく可憐な白い花にちなんで、花言葉は「愛らしさ」。花色は、白、ピンク。
開花時期は、3~5月。
●トサミズキ
早春に葉より先だって、枝にぶら下がるように花穂を長く伸ばして、5~10輪ほどの小さな黄色い花が糸で通したように連なって咲きます。木の名は、土佐(高知県)に自生し、葉の形がミズキの葉に似ていることから名づけられました。
花言葉「優雅」は、ヘラ形の5枚の花びらの間から5本のおしべが赤い葯をのぞかせた、穂状の花が下垂するさまの美しさによりつけられたようです。
開花時期は、3~4月。