紫木蓮(しもくれん) ・ 紫華鬘(むらさきけまん) ・ 三つ葉つつじ
●紫木蓮(しもくれん)
紫木蓮は、春になると紫色の花を木いっぱいに咲かせるポピュラーな花木です。日本での歴史は古く平安時代に書かれた書籍には記録が残されています。また、海外でも人気が高く、欧米では街路樹や庭木に利用されています。学名はマグノリア。木蓮とは、本来モクレン科に属する植物の総称ですが園芸では紫木蓮のことを指します。
「自然への愛」という花言葉は、春に花と葉を一気に芽吹かせる姿に由来しています。
また、木蓮の木は恐竜が生きていた1億年前頃には存在していたとされ、その頃から変わらずに美しい花を咲かせていることから「持続性」という花言葉も付けられました。
開花時期は、3~5月。
●紫華鬘(むらさきけまん)
仏具のひとつ「華鬘(ケマン)」という装飾具に似ていることからこの名になったとされています。ケマンはもともと、古代インドで「貴人に捧げられた、生花で作られた花輪」であるとされています。葉は少しセリにも似ていますが、全草に有毒成分を含みます。誤って食べると中毒をおこすので注意が必要です。
花言葉の「喜び」は、独特の動きのある草姿を、春のはずんだ気分になぞらえたものと言われています。
開花時期は、4~5月。
●三つ葉つつじ
秋に葉を落として冬を越し、春に細く伸びた軽やかな枝先に紅紫色の明るい花が咲いたあと、ひし形の葉が3枚出ます。
花の名は、花が連なって咲く意味のツヅキ、筒形の花がツツシベ、ツツなどと呼ばれていたのが次第にツツジになり、開花後、枝先に3枚葉を出すことから名づけられました。
花言葉「節制」は、もともと山地や高原に自生していて、厳しい環境に強いとされることからつけられたそうです。
開花時期は、4~5月。