野茨(のいばら) ・ 白だもの新葉(しろだものしんよう)
●野茨(のいばら)
晩春から初夏に、よく枝分かれして羽状の葉(奇数羽状複葉)を茂らせた枝先に、ほのかに香る白い5弁の小さな花が房状に咲き、秋に赤く熟した丸い実をつけます。
花言葉の「素朴な愛」は、八重咲きの大輪の華やかなバラに比べて野生のままで昔から変わらない一重の花の姿から、つけられています。
開花時期は4月~6月。
●白だもの新葉(シロダモのしんよう)
低地~山地の照葉樹林でみられる高さ10mになる常緑高木。若い枝には黄褐色の毛がはえます。
葉は互生する単葉で、枝先に車輪状に集まってつき、長さ8~18cm、幅4~8cmの長楕円形で全縁です。葉の表面には光沢があって3本の脈が目立ち、裏面は灰白色です。
若い葉では両面とも帯白色~黄褐色の絹毛で覆われているため、新葉が開くときは遠目にもよくわかります。
葉柄は長さ2~3cmで、雌雄異株です。雄花、雌花とも葉腋に出る球状の散形花序につき、淡い黄褐色です。
果実は長さ1.2~1.5cmの楕円形で翌年の秋に赤く熟すので、花と果実が同時に見られます。
花・実の季節は10~11月。