木槿(むくげ) ・ 凌霄花(のうぜんかずら)
●木槿(むくげ)
ムクゲは、奈良時代から栽培の記録が残る歴史ある花です。秋の七草としても知られ、7~10月に淡いピンクや白い花びらの大輪を咲かせます。
また木槿は早朝に花を開き夕方にはしぼんでしまうことから、人の世の短い栄華(はかないこと)のたとえで「槿花(きんか)一朝の夢」と表現されます。
しかし、新たな花が次々と咲き続け、夏から秋にかけて長期間楽しむことができます。品種も多く花の形によって「一重咲き」「半八重咲き」「八重咲き」の3つに大別されることが多いです。
花言葉は、「信念」「新しい美」。開花時期は、6~10月。
花色は、白、赤、ピンク、紫。
●凌霄花(のうぜんかずら)
凌霄花は、真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる花木です。つるを壁や木に生やし、どんどん花を咲かせていきます。
平安時代には、薬として使われていたようです。花名のノウゼンカズラは、漢名「凌霄花」の音読み「りょうしょう」が転じて「のうぜん」になったともいわれます。
ラッパ型の花を咲かせ、花言葉の「名声」「名誉」も、勝者などを祝福する際のファンファーレでトランペットを吹くことにちなむといわれています。
開花時期は、7月~9月。花色は、オレンジ、黄、赤、ピンク。