早筍(はやたけのこ) ・ 山吹八重(やまぶきやえ)
●早筍(はやたけのこ)・竹の子
和名の竹(タケ)の由来には諸説あり、高く伸びることを意味する「丈(たけ)」や「高(たか)」を語源とする説、タケノコの成長の早さから「長生う(たけおう)」や「高生え(たかはえ)」と呼ばれ「たけ」に転訛したとする説などがあります。英語では「Bamboo(バンブー)」と呼ばれます。
なお、高さ25mに達する日本最大のタケ「孟宗竹(モウソウチク)」の名前は、季節はずれの冬にタケノコを求めた母のために竹林に入り哀嘆したところ、たけのこが生えてきたという中国三国時代の呉の人物、孟宗の故事にちなみます。
花言葉の「節度」「節操のある」は、竹が茎の区切りとなる節(ふし)をもっていることにちなむといわれます。「孟宗竹(モウソウチク)」「亀甲竹(キッコウチク)」「金明孟宗竹(キンメイモウソウチク)」「真竹(マダケ)」など150種以上。
食用にされる筍(タケノコ)の代表格は、3月~4月に発芽するモウソウチクです。大型・肉厚で柔らかくえぐみも少ないのが特徴です。
他にはハチク(時期は4月~5月)やマダケ(5月~6月)もよく知られています。
竹の子の時期は、3~6月。
●山吹(やまぶき)
山吹は、日本や中国を原産とする落葉低木で、樹高は1~2mほどに生長します。
葉っぱは卵型で縁にギザギザがあり、全体に毛が生えています。表面が濃い緑、裏面は淡い緑色をしていることが特徴です。
4~5月には、鮮やかな黄色の花を枝の先にたくさん咲かせます。花の直径は2~3cmと小さく、花びらは一重もしくは八重です。
この花の姿が美しく、たくさんの和歌にも読まれてきたことから、山吹は春の季語とされます。
花言葉は、「気品」「崇高」。開花時期は、4~5月。