藪椿(やぶつばき) ・ 春山茶花(はるさざんか)
●椿(つばき)
日本の花木の代表である椿は、昔から庭木として人気があります。
赤色の花言葉は、控えめなすばらしさ・気取らない優美さ・謙虚な美徳。別名は、耐冬花(タイトウカ)、藪椿(ヤブツバキ)。
椿はその美しさから人気のある花木ですが、花がポトリと落ちる様が武士の首が切り落とされる様子と重なることから縁起が悪い花ともされています。
花びらは5~12cmと大輪のものが多く開花時期は、2〜3月頃の冬の寒い時期が見頃です。
椿とよく似た花木に「山茶花(サザンカ)」があり、2つは同じツバキ科ツバキ属の植物ですが、特徴に違いがあることから同じものとしては扱いません。椿は、平たく花が咲かず(カップ状になる)まるごとポトリと落ちて散ります。一方、山茶花は、平たく花が咲き、それぞれの花びらが散ります。
●春山茶花(はるさざんか)
初冬から春に、濃い緑の葉のわきに、一重や八重、千重の白やピンク、紅色などの花が咲き、咲き終わると、多くはツバキのように花ごと落ち、サザンカのようにはらはらと散るものもあります。
花の名は、春咲きのサザンカで、1918年に植物学者の牧野富太郎博士によって名づけられます。サザンカは中国語でツバキ科の木を指す山茶(サンサ)の花、山茶花が転化したといわれています。
花言葉は、「慎ましやかな人」。厳しい冬にけなげに咲いてほのかに香る控えめな花からつけられたようです。開花時期は、12~4月。