金糸梅(きんしばい) ・ 毒痛み(どくだみ) ・ 蛍袋(ほたるぶくろ)
●金糸梅(きんしばい)
気分が落ち込みがちな梅雨に、鮮やかな黄色い花を咲かせるキンシバイ。夏が近づいてくれることを知らせてくれる花木で、江戸時代から盛んに栽培されてきました。ゆるやかに垂れさがった枝先に、光沢のある濃黄色の5弁花が次から次へとカップ状に咲きます。
花の名は、漢名の金絲梅の音読みで、金色の糸のようなおしべをもつ花が梅に似ていることから名づけられました。
花言葉「悲しみを止める」は、梅雨の中で雨のしずくを受け止めてあざやかに光って見える花の印象からと言われています。
開花時期は、5~7月。
●毒痛み(どくだみ)
半日陰地を好み、住宅の周辺や道ばたなどに自生するドクダミ。
花言葉の「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するといわれています。
ドクダミの白い花びらのように見えるのは総苞片(花を保護する葉)であり、棒状の花序に淡黄色の小花が密生しています。通常、白い総苞片は4枚ですが、これが多数ある八重毒痛み(ヤエドクダミ)もあります。
開花時期は、5~7月。
●蛍袋(ほたるぶくろ)
日本に自生するキキョウ科の多年草で、冬の間は土から出ている地上部が枯れてしまっていますが、春になると芽を出し、初夏にはつりがね式の提灯のような花を咲かせます。
和名の「蛍袋(ホタルブクロ)」は、子どもが袋のような形をした花のなかにホタルを入れて遊んだことに由来するともいわれます。
花言葉の「忠実」「正義」は、教会の鐘を連想させるホタルブクロの花姿にちなむともいわれます。
開花時期は、6月~7月。花色は白、赤紫、紫。