灸花(やいとばな) ・ 葛の花(くずのはな)
●灸花(やいとばな)、別名:屁糞葛(へくそかずら)
ヘクソカズラは、アカネ科・ヘクソカズラ属に分類されるツル性の多年草です。日本全国の藪や林に自生し、他の植物に絡みつきながらツルを伸ばして生長します。葉っぱはハート型で、先端が尖っています。
7~9月になると、1cmほどの小さな花を咲かせます。花は筒型で白く、中心が紅紫に色づいていることが特徴です。花の後に付く実は、生や干したものが生薬として古くから利用されてきました。
名前通りの嫌な臭いを放ち、人を寄せ付けないことから、「人嫌い」という花言葉が付けられました。
開花7~9月。
●葛の花(くずのはな)
季語は初秋。秋の七草の1つとして万葉集にも歌が詠まれ、古くから観賞用の植物として日本人に親しまれてきました。
また、漢方薬の葛根湯や、くずきりや葛餅など和菓子の材料としても利用され、日本人にとってはなくてはならない身近な存在の植物となっています。
薬として使われることから、「芯の強さ「「活力」「治癒」「根気」といった力強い花言葉が付けられたとされています。
開花時期は、8~9月。花色は紅紫色。