秋明菊(しゅうめいぎく) ・ 木槿(むくげ)2
●秋明菊(しゅうめいぎく)
シュウメイギク(秋明菊)は、涼しくなった人里や野山にひっそりと咲く秋の風物詩です。
シュウメイギクの名前は、秋に咲く八重咲きの花がキクに似ていることから名付けられました。実際にはキク科ではなくアネモネと同じキンポウゲ科で、現在では萼片(がくへん)が5枚の一重咲き種が園芸用として人気を集めています。
シュウメイギクには花びらがなく、花びらのように見えるのは萼片が大きく変化したものです。この世のものとは思えない可憐な咲き姿から、中国で発見された当初は「秋冥菊」という漢字があてられていました。
日本では、京都の貴船山に多く帰化していたことにちなみ、「キブネギク(貴船菊)」の別名でも知られています。
花言葉は、「薄れゆく愛情」や「淡い思い」。開花時期は、8~10月。
花色は、白、薄ピンク、紫。
●木槿(むくげ)
ムクゲは、奈良時代から栽培の記録が残る歴史ある花です。秋の七草としても知られ、7~10月に淡いピンクや白い花びらの大輪を咲かせます。
また木槿は早朝に花を開き夕方にはしぼんでしまうことから、人の世の短い栄華(はかないこと)のたとえで「槿花(きんか)一朝の夢」と表現されます。
しかし、新たな花が次々と咲き続け、夏から秋にかけて長期間楽しむことができます。品種も多く花の形によって「一重咲き」「半八重咲き」「八重咲き」の3つに大別されることが多いです。
花言葉は、「信念」「新しい美」。開花時期は、6~10月。
花色は、白、赤、ピンク、紫。