蓮の花(はすのはな)鶴岡八幡宮 ・山百合(やまゆり)鎌倉瑞泉寺道端
●蓮の花(はすのはな)
蓮は、その独特の花や葉っぱが美しい水生植物です。見ていると清々しい気持ちになることから、仏教では極楽浄土に咲く花とされ、古くから慈しまれてきました。
「清らかな心」という花言葉は、泥水を吸い上げながらも美しい花を咲かせることに由来します。また「休養」は、午前中に咲いた花が午後には閉じてしまう様子を表したものです。
開花時期は7月~9月、花の色は白、ピンク、黄色。水の底に塊茎(カイケイ)という大きな根っこをつくり、そこから茎や葉っぱを伸ばして生長します。草丈は50~100cmほどで、茎の先に花を咲かせます。
根は「蓮根」、花を支える花托は「ハチス」と呼ばれ、葉っぱや芽など植物全体が食用や薬用、様々な方面で利用されてきました。蓮の花は短命で、花びらが開きはじめてから3~4日で散ってしまいます。
●山百合(やまゆり)
ヤマユリは、日本を原産とするユリの1種です。風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」といわれる日本原産のヤマユリ。ユリの仲間のなかで最大級となる花を咲かせます。
白い花びらの中心には黄色の筋が走り、全般に紅色の斑点が散っていて「荘厳」の花言葉がよく似合います。また、日本自生の花の中では例外的ともいえるほど強い芳香を放ちます。
開花時期は7月~8月。ヤマユリの背丈は1〜2mと高く、笹のように細い葉っぱを茎にたくさん生やします。7〜8月には、直径20cm以上、小さな赤や黄色の斑点が入った花を1〜10輪咲かせます。開花した花から甘く強い香りがただようのも、ヤマユリの特徴です。