岩煙草(いわたばこ) ・ 夏椿(なつつばき) ・ 梔子(くちなし)
●岩煙草(いわたばこ) 北鎌倉東慶寺
夏に、チリメンじわがよった光沢のある大きい葉の間からつぼみをつけた花茎を伸ばし、紅紫色の星形の花が5~15輪、横向きに咲きます。
花の名は、岩場に生えて、大きい葉がタバコの葉に似ていることから名づけられました。
花は花径2cmほどで、放射状に5つに深く裂けて反った花びらの白い基部にオレンジ色の斑点があり、5本のおしべがめしべを取り囲むように集まっています。
●夏椿(なつつばき)
別名をシャラノキ(娑羅樹)といいます。
名前の由来は、夏にツバキに似ている花を咲かせることから付けられました。別名のシャラノキ(沙羅樹)は、仏教の聖樹、フタバガキ科の娑羅樹(サラノキ)に擬せられ、この名がついたといわれています。
花言葉は、「愛らしさ」「はかない美しさ」「哀愁」。
開花時期は6~7月。花色は白色。「沙羅の花」が夏の季語になっています。
●梔子の花(くちなし)
初夏の風に鼻をくすぐる甘い香りを放つクチナシの花。
クチナシは、ジャスミンのような香りがするので英語では「ケープ・ジャスミン(Cape jasmine)」と呼ばれています。ケープは喜望峰(Cape of Good Hope)のことです。
もともと一重咲きのクチナシ。品種改良によりバラのような八重咲きの品種も作り出されておりガーデニアとも呼ばれています。
花言葉は、「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」。
開花時期は、6月~7月。