春の写句 3
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竹の子や天衝きあげて皮落とす
知らぬ間に花ふわり落つ春紫苑
寒々と朱ひとすじ落ち辛夷かな
春光の一雨過ぎて令和くる
行く春の平成去りて柏食う
フキノトウ赤落ち花を押し上げる
風ゆらぎ今年は咲かぬ蓮華草
アオサギの青にはあらじ春仄か
春深し田起こし終わり春紫苑
春の風朝白々と小鷺立つ
花終わり花なほ咲きて八重桜
紫木蓮透きて夫婦のここちかな
天空の赤透きとほり椿かな
春草の芽吹き摘みとり彼岸かな
春うらら落ちる斜光も岐れ往き
朝陽さし翁まどろむ沈丁花
冱返る梅木にじっと春の鵯
初登校足ふむ路は水芭蕉