冬の写句 1
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薄紅の匂いたちよう冬の木瓜
義兄来て柚子の実もらい冬至くる
冬枯回春院水面閑也
冬靄や差し込む光りに我を忘る
南天の実に光り差し母憶
冬紅葉草庵赤にハッとして
門通し仁王翳して冬覗く
初冬や淡き影のび浄妙寺
冬枯の竹天を衝き休耕庵
紅葉山四阿映し枯木立
駿府いま門鋲に触れ冬に入る
聴秋庵燈火ほのかに紅葉散る
冬椿露に濡れつつ咲き落ちぬ
城跡や冬色こぼし人の声
城北の主なき寺の石蕗の花