紅梅(こうばい) ・ 蠟梅(ろうばい) 2020
●白梅(はくばい)、紅梅(こうばい)
早春の季節に甘い梅の香りを漂わせて人々を楽しませてくれる梅は、古くから日本人に親しまれてきました。梅とはバラ科の高木植物で、白あるいは赤い花をまだ風がとても冷たい早春に咲かせます。鼻を花に近づけると甘い香りがするのも特徴です。
梅の花言葉は、「高潔」「忍耐」「忠実」。 白梅は「気品」という花言葉になります。
梅は、大きく分けると赤梅(コウバイ)と白梅(ハクバイ)に分けることができます。「花梅」はここから系統ごとに野梅系・豊後系・緋梅系の3つに分類されますが、野梅系と豊後系の2系統が白梅で、緋梅系が紅梅になります。紅梅と白梅の判別基準は、咲いた花の色ではなく、枝や幹を切った断面で判別されるそうです。
●蠟梅 : 和蠟梅(わろうばい)、素心蠟梅(そしんろうばい)
蝋梅(ロウバイ)とは、クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属の広葉の落葉低木の一種です。「梅」という名がついていますが、蝋梅は梅の仲間ではなく、バラ科サクラ属には属してしていません。花の形が梅の花に似ているからですが、花が落ちた後につける果実は梅の種とは全く違う形をしています。
花言葉は、「慈愛」「優しい心」「先見」「先導」。「慈愛」「優しい心」は、花の少ない冬の時期にひっそり黄色い花を咲かせることから由来していて、「先導」「先見」は、春に咲く花より先だって咲くことから由来しているといわれています。
早いモノは12月頃に、遅いモノでも2月頃に葉に先駆け、梅に似たロウ細工の様な半透明の黄色い花をうつむき加減に咲かせます。